
湯気で前も見えず、湯切りでやけどをしては「アッチッ!」と叫ぶ。
そのたびに松崎の冷たい視線が突き刺さる。
イベリコ・ユンにとってはまさに修行のような毎日だった。

それでも3人は、毎日休まず働いた。
スープを味見しながら、塩加減や出汁のバランスを何度も確認。
汗と笑いが入り混じる厨房は、いつも熱気に包まれていた。

粉まみれの努力、うどんができるまで大変!

うどん作りは想像以上に奥が深く、時間も根気も必要だった。
①厳選された国産小麦粉と塩、水をこねる。
②こねてダマになった状態にする。
③一晩発酵させるとダマが消える。
④発酵させた生地をプレス。
⑤さらに一晩寝かせる。
⑥約2日かけて仕込み、ようやく伸ばしてカット。
大量のお湯で10分以上茹でてようやく完成——。
ひと玉のうどんに込められた時間と情熱は、まさに職人の世界だった。

しかし現実は厳しかった。
どんなに一生懸命作っても、チェーン店のうどんのほうが美味しいと感じる人が多い。
心が折れそうになっていたある日、誰もいない店に覆面を被った男が現れた。
その一杯を食べた彼のひとこと——それは、僕の心の糸を完全に切ってしまった。

僕の思いつきで始めたうどん屋は、わずか半年で焼肉店に改装することになった。
「やっぱり俺たちは焼肉バカだ。焼肉しかない!」
ピカピカのロースターが店に運び込まれたとき、
みんなの顔には、不思議と清々しい笑顔が戻っていた。
こうして“肉うどん黒5”の挑戦は幕を閉じ、
新たな焼肉黒5の物語が、またここから始まる。

「焼肉 黒5」は池袋で創業して以来、変わらぬ味とこだわりを守り続けています。
黒5の店舗紹介|池袋と歌舞伎町に展開

店名:焼肉 黒5 本店
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目46−3 シーマ100ビル 1F
最寄駅:JR池袋駅西口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 池袋東口店
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目42−16 ニードビル 2F
最寄駅:JR池袋駅東口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 歌舞伎町
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1F
最寄駅:西武新宿駅 徒歩5分/新宿三丁目駅 徒歩7分
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.4:00)
定休日:年中無休
公式Instagram:@kuro5yakiniku

