焼肉の王道、カルビ
日本で「焼肉といえば?」と聞けば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがカルビではないでしょうか。ジューシーで柔らかく、ご飯やお酒との相性も抜群。子供から大人まで幅広い世代に愛されてきた焼肉の主役です。

しかし、この「カルビ」という料理、実は古くからあったものではなく、戦後の日本で育まれた文化の一つ。韓国から伝わった食文化と、日本人の嗜好の変化が組み合わさって、今の形に進化してきました。
ルーツは韓国の「갈비(カルビ)」

「カルビ」という言葉は韓国語の「갈비(ガルビ)」に由来し、「肋骨まわりの肉」を意味します。韓国では骨付きのバラ肉を甘辛いタレに漬け込み、炭火で焼く「骨付きカルビ」が伝統的な料理として親しまれてきました。
この「カルビ」が日本に伝わったのは戦後のこと。そこから、日本独自の焼肉スタイルへと進化していきました。
戦後日本と焼肉文化の広がり
第二次世界大戦後、日本の食生活は大きく変化します。米軍による牛肉の供給や、在日韓国人コミュニティが営む焼肉店の広がりによって、日本人は牛肉をより身近に味わうようになりました。

当初は安価で栄養価の高いホルモン(内臓肉)が中心でしたが、次第に人気を集めたのが牛バラ肉です。脂と赤身のバランスが良く、濃厚な旨味があり、焼肉のタレとの相性も抜群。こうして「牛バラ肉=カルビ」として商品化され、焼肉の看板メニューへと成長していったのです。
骨付きから骨なしへ ― 日本流カルビの進化
韓国のカルビは骨付きが主流ですが、日本では「骨なし」のスタイルが広まりました。薄切りにした牛バラ肉を焼くスタイルは食べやすく、グループでシェアしやすいこともあり、日本人の外食文化にぴったりハマったのです。

やがて、三角バラやカイノミなど、牛バラ肉をさらに細かく分けた部位が「上カルビ」「特上カルビ」としてメニューに登場。カルビはより多彩で贅沢な存在となり、焼肉といえばカルビ、というイメージが定着しました。
脂の黄金時代と、時代の転換
高度経済成長期からバブル期にかけては、霜降りの入った牛バラ肉が人気の頂点に。脂が口の中でとろける贅沢さは「ごちそう」の象徴であり、カルビは焼肉の王道として揺るぎない地位を築きました。

しかし、時代は移り変わります。和牛の大型化によって牛バラ肉はさらに脂が多くなり、かつては歓迎された脂の濃厚さが「重い」と感じられるようになりました。加えて、健康志向やヘルシーブームの高まりもあり、「脂たっぷりのカルビはちょっと…」という声が増えていったのです。
黒5の選択 ― リブロースをカルビに
こうした時代の変化を受けて、黒5ではあえて「牛バラ肉」をカルビに使わないという決断をしました。その代わりに選んだのが、和牛リブロースです。

リブロースは牛の背中中央に位置する部位で、霜降りがきめ細かく入るのが特徴。バラ肉のような重さはなく、それでいて柔らかくとろけるような食感が楽しめます。
- バラ肉よりもさっぱりしている
- 適度な霜降りでとろける口溶け
- 健康志向の時代にマッチした新しいカルビ体験
黒5では、このリブロースを「カルビ」として提供することで、現代の嗜好に合った新しいスタンダードを作り上げています。
焼き奉行スタイルで味わうカルビ

黒5のもう一つの特徴は、スタッフが“焼き奉行”となって、最高の焼き加減でお出しすること。外は香ばしく、中はジューシーに仕上げ、リブロースならではの旨味を最大限に引き出します。
また、食べ方も多彩にご提案。
- 塩でシンプルに旨味を
- タレで王道の味わいを
- わさびでさっぱりと上品に、トリュフ塩やガーリックチップでアレンジ
リブロースを使ったカルビは、どの食べ方でも違った表情を見せ、最後まで飽きずに楽しめます。
まとめ

カルビは、韓国の骨付きバラ肉から始まり、戦後の日本で牛バラ肉として商品化され、焼肉の王道へと成長しました。脂の旨味が魅力の時代を経て、今では「脂が重い」と敬遠される時代に。
そこで黒5は、カルビを新しく定義しました。和牛リブロースをカルビとして使用し、さっぱりとしていながらも贅沢な口溶けを提供する――。これはただのアレンジではなく、現代に合わせた進化形のカルビなのです。
ぜひ黒5で、新しいカルビの世界をご体感ください。

店名:焼肉 黒5 本店
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目46−3 シーマ100ビル 1F
最寄駅:JR池袋駅西口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:30(L.O.23:30)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 池袋東口店
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目42−16 ニードビル 2F
最寄駅:JR池袋駅東口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 歌舞伎町
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1F
最寄駅:西武新宿駅 徒歩5分/新宿三丁目駅 徒歩7分
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.4:00)
定休日:年中無休
公式Instagram:@kuro5yakiniku