「じゃあ、とりあえず生ビールと……お肉はどうする?」
焼肉屋のテーブルについた瞬間、誰もが交わすこの会話。メニューを見ながら「やっぱり王道のカルビでしょ」という人もいれば、「いやいや、最近はさっぱりとロースがいいな」という人もいます。

この「カルビ派 vs ロース派」の論争は、焼肉における永遠のテーマかもしれません。しかし、みなさんはご存知でしょうか?実は焼肉屋さんで書かれている「カルビ」や「ロース」という名前は、動物学的な正式な部位名とは少し違う、業界特有の「通称」に近いものだということを。
今回は、知っているようで知らないこの2つの部位の「本当の正体」と、歴史的背景を含めた違いを解説します。これを読めば、あなたの焼肉選びがもっと賢く、もっと美味しくなるはずです。
Contents
そもそも「カルビ」と「ロース」の正体とは?
カルビ=「アバラ周辺の肉」

まずは「カルビ」から見ていきましょう。
[cite_start]カルビという言葉は、韓国語で「あばら(肋骨)」を意味します。つまり、焼肉屋さんでいうカルビとは、一般的に牛のお腹周りにある「バラ肉」のことを指します [cite: 59]。
特徴はなんといっても、あのパンチのある脂の旨味。筋肉と脂肪が層になっており、火を通すことで脂が溶け出し、濃厚な甘みが口いっぱいに広がります。タレとの相性が抜群で、「白ご飯泥棒」の異名を持つ(と私が勝手に呼んでいる)焼肉の王様です。
ロース=「背中」…とは限らない?焼肉業界の不思議なルール

少し複雑なのが「ロース」です。
本来、ロースの語源は英語の「Roast(ロースト=焼く)」に適した肉から来ており、部位としては肩から腰にかけての「背中側の肉(肩ロース、リブロース、サーロイン)」を指します。
しかし、日本の焼肉店に入ると、少し事情が変わります。「ロース」を注文して出てくるお肉は、背中肉ではなく、脂肪の少ない「赤身肉」であることが多いのです。
これには、焼肉業界ならではの歴史的な背景があります。

昔、日本の焼肉店では、脂の乗っていない輸入牛のロース肉が多く提供されていました。その当時の名残から、「ロース=脂の少ない赤身のお肉」というイメージが定着し、高級店でも一般店でもその呼び方が習慣化しました。
その流れを受け継ぎ、現在でも和牛・輸入牛を問わず、腕(ウデ)やモモ肉といった「脂の少ない赤身部位」を総称して「ロース」と呼ぶお店が多いのです。
つまり、焼肉屋さんにおけるロースとは、「背中の肉」という厳密な場所の定義よりも、「さっぱりとした赤身肉」という“役割”を指す言葉になっていると言えるでしょう。
「カルビは脂っこい」「ロースはパサつく」は誤解?
なぜ「最近カルビが重い」と感じるのか

30代を超えると聞こえてくる「カルビはもう重くて……」という声。
これは年齢のせいだけではありません。実は、近年和牛の改良が進み、バラ肉(カルビ)にサシ(霜降り)が入りすぎていることが一因です 。
脂は旨味の源ですが、融点の低い上質な脂でないと、胃の中で固まってしまい消化に負担をかけます。また、お店によっては脂身ばかりの部位をカルビとして提供することもあり、それが「カルビ=脂っこい」というネガティブな印象に繋がってしまっているのです。
進化する現代の「ロース」事情

一方で、「ロースはパサパサしていて硬い」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
確かに昔の並ロースにはそういった側面もありましたが、今は違います。多くのこだわり焼肉店では、ロース(赤身)として「シンタマ(モモ肉)」などの希少部位を使用するようになっています 。
特に和牛の赤身は、きめ細かなサシが入っており、しっとりと柔らかいのが特徴。パサつくどころか、噛むほどに肉本来の濃い旨味が溢れ出します。「ロース=硬い」は、もう過去の話なのです。
あなたはどっち?シチュエーション別・賢い選び方
カルビとロース、どちらが上ということはありません。大切なのは「今の気分」と「食べ方」に合わせて選ぶことです。
こんな時は「カルビ派」

- 「今日は肉を食らうぞ!」という最初の一皿に
空腹の胃袋にガツンと響く脂の旨味は、焼肉の醍醐味です。 - 白ご飯が手元にある時
タレをたっぷりつけたカルビを白飯にバウンドさせる。これ以上の幸せはありません。 - ビールやハイボールで流し込みたい時
脂の甘みを炭酸でキュッと流す爽快感は格別です。
こんな時は「ロース派」

- お肉の「味」をじっくり楽しみたい時
赤身の旨味は繊細です。塩やわさびで食べると、肉本来の香りが楽しめます。 - ワインや日本酒と合わせる時
脂が控えめなので、お酒の風味を邪魔しません。 - コースの後半戦に
お腹が満たされてきても、上質な赤身なら不思議とスルスル入ります。
黒5が出した「カルビとロース」の答え
さて、ここで私たち「焼肉 黒5」のこだわりを少しだけお話しさせてください。
実は黒5では、一般的な「カルビ=バラ肉」「ロース=赤身肉」という定義を、さらに一歩深く掘り下げてメニューを決めています。
黒5のカルビは「バラ肉」を使いません
驚かれるかもしれませんが、黒5ではカルビとして一般的な「バラ肉」を使用していません。
私たちがカルビとして提供しているのは、なんと高級部位である「リブロース」です 。

本来ならロース(背中肉)であるリブロースを、あえてカルビとして出す。その理由は、バラ肉特有の「重たい脂」を避け、リブロースの上品でとろけるような脂の甘みを味わっていただきたいからです。
「カルビなのに胃もたれしない」「飲めるように柔らかい」。そう言っていただけるのは、部位選びへのこだわりがあるからこそです。
ロースには希少部位「シンシン」などを採用

そして黒5のロースには、先ほどの歴史的背景の通り、モモ肉を使用しています。ただし、ただのモモ肉ではありません。
[cite_start]使用するのは、モモの中でも特に柔らかく、キメが細かい希少部位「シンタマ」。その中心にある「シンシン」や、霜降りの美しい「トモサンカク」、旨味の濃い「カメノコ」などを使い分けています [cite: 228]。
特に人気の上ロース(シンシン)は、薄切りにしたお肉をクルクルと巻いて焼く「ローリング焼き」で提供しています 。こうすることで肉汁を内側に閉じ込め、赤身とは思えないほどジューシーな食感を実現しています。
「今までカルビ派だったけど、黒5に来てロース派になった」というお客様が多いのも、この“本気の赤身”を体験していただいたからこそだと思っています。
まとめ
「カルビ」は脂のパンチを楽しむもの、「ロース」は赤身の旨味としっとり感を楽しむもの。
焼肉店におけるこの呼び名は、部位の場所というよりは、それぞれの「美味しい役割」を表しています。
ぜひ次回の焼肉では、「とりあえず」で頼むのではなく、「今は脂を楽しみたいからカルビ」「じっくり肉の味を感じたいからロース」と、自分の舌と相談して選んでみてください。
そしてもし迷ったら、ぜひ黒5へお越しください。リブロースを使ったカルビと、極上のモモ肉を使ったロース。これまでの常識を少しだけ覆す、新しい焼肉体験をご用意してお待ちしております。

「焼肉黒5」は新宿歌舞伎町と池袋西口と池袋東口に店舗を構える焼肉店です。2008年の創業以来、和牛の質、炭火焼き、そしてスタッフが全て焼き上げるスタイルにこだわり、池袋の“カジュアル和牛焼肉”の先駆けとして支持されています。
黒5の店舗紹介|池袋と歌舞伎町に展開

店名:焼肉 黒5 本店
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目46−3 シーマ100ビル 1F
最寄駅:JR池袋駅西口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 池袋東口店
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目42−16 ニードビル 2F
最寄駅:JR池袋駅東口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 歌舞伎町
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1F
最寄駅:西武新宿駅 徒歩5分/新宿三丁目駅 徒歩7分
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.4:00)
定休日:年中無休
公式Instagram:@kuro5yakiniku

