焼肉の世界には、華やかな霜降りに隠れて、職人たちだけが知る“静かな名脇役”がいます。それが——シンタマ(芯玉)。
牛のモモの内側、後ろ脚の付け根にあるシンタマは、一頭からわずか数キロしか取れない大きな赤身の塊。きめ細やかでしっとりとした肉質を持ち、「赤身の中の赤身」「和牛の奥座敷」とも呼ばれる特別な存在です。
シンタマとは?

シンタマは、モモの中でも特に柔らかく、赤身の旨味と上品な脂の香りを併せ持つ希少部位です。筋肉の繊維が非常に細かく、火を通しても硬くなりにくいのが特徴。
その味わいは、脂の強い部位とは対照的で、じんわりと広がる旨味、かすかな甘み、そして後味の軽やかさが魅力。シンプルに「肉を食べる幸福感」を教えてくれる部位です。
シンタマを構成する主な3つの部位
シンタマは大きな一塊の中に、性格の異なる部位がいくつも隠れています。黒5では、その中でも特に個性の際立つ3つの部位を丁寧に使い分けています。
- トモサンカク: 最も霜降りが入りやすく、柔らかで上品な甘みがある。見た目も美しく、口溶けの良さが特徴。
- シンシン: シンタマの中心にある繊細な赤身。しっとりとした舌触りで、柔らかく上品な旨味が魅力。
- カメノコ: 繊維がしっかりしており、噛むほどに旨味が増す力強い赤身。赤身好きに人気の部位。
どの部位も共通して「脂のしつこさがなく、肉の味そのものを楽しめる」のがシンタマの最大の魅力です。
トモサンカク|霜降りの芸術、口溶けの極み

シンタマの中でも最も美しい霜降りを持つのがトモサンカク。繊細なサシが赤身の中に広がり、炭火で軽く炙ると脂がゆっくり溶け出します。
その味わいは、赤身のコクと脂の甘みが絶妙に調和し、口の中でとろけるよう。見た目の華やかさ以上に、食べた瞬間の余韻が深く印象的です。
黒5では、このトモサンカクをプレミアムロースとして提供。大きめにスライスしたお肉を特製の甘辛ダレに絡ませ、炭火でさっと炙る「焼きすき焼きスタイル」で仕上げます。
とろけるような柔らかさの中に炭の香ばしさが広がり、仕上げに添える本わさびが味を引き締めます。甘辛いタレとわさびの爽やかさ——その絶妙なバランスが、多くのお客様を虜にしています。
シンシン|赤身の繊細さを極めた中心部
シンシン(芯芯)は、シンタマの中心に位置する最も柔らかい部分。筋肉のキメが細かく、赤身の中でも特に滑らかで上品な味わいを持っています。

黒5では、このシンシンを上ロースとして使用。極薄ではなく、程よい厚みにスライスするのがこだわりです。あまりに薄いと旨味が逃げてしまうため、肉の弾力とジューシーさをしっかり感じられる厚みで提供しています。
焼き方は黒5名物の「ローリング焼き」。トングでお肉をくるくる巻きながら炭火で炙ることで、外側は香ばしく、中はしっとりと仕上がります。シンプルながらも、赤身の美しさを最大限に引き出す職人技です。
カメノコ|赤身の旨味を噛みしめる贅沢
カメノコは、外側に位置するしっかりとした赤身の部位。筋肉の繊維が太く、噛むほどに旨味が広がる“肉を食べる喜び”を感じられるパートです。
黒5では、このカメノコを二つのスタイルで提供しています。
● 薄切り(塩味)

シンプルに塩で味付けし、炭火でさっと炙ることで、肉本来の旨味をダイレクトに味わえます。赤身の甘みが際立ち、噛むほどに深い味わいが広がります。常連のお客様から「これぞ肉の原点」と愛される一皿です。
● ステーキカット(男上ロース)

厚切りにしたカメノコを黒5特製のタレにしっかりと絡ませ、強火の炭火で一気に焼き上げます。表面を香ばしく焦がすことで、まるで“うなぎの蒲焼”のような甘辛く香るステーキに仕上がります。
甘辛いタレの香ばしさと赤身の力強い旨味が絡み合い、ご飯にもお酒にも相性抜群。肉好きにはたまらない一品です。
黒5が引き出す、シンタマの三つの表情
黒5では、シンタマの魅力を最大限に引き出すため、それぞれの部位を別々のメニューとして提供しています。
- トモサンカク → プレミアムロース(焼きすき焼きスタイル)
- シンシン → 上ロース(ローリング焼きスタイル)
- カメノコ → 薄切り(塩味)/男上ロース(蒲焼風ステーキスタイル)
一頭の牛からわずかしか取れないシンタマを、ここまで多彩に味わえる店はそう多くありません。それぞれの部位が持つ個性を尊重し、炭火と職人技で仕上げることで、赤身の新しい世界が広がります。
まとめ|赤身の真髄を知るなら黒5へ
シンタマは、派手な霜降りではなく、素材の奥に潜む“静かな美味しさ”を持つ部位です。脂に頼らない深い旨味、柔らかさ、香ばしさ。そのすべてが、和牛の本質を教えてくれます。
黒5では、このシンタマを「トモサンカク」「シンシン」「カメノコ」という三つの表情で提供しています。それぞれの焼き方、厚み、味付けを最適化し、赤身の魅力を最大限に引き出しています。
トモサンカクのとろける甘み、シンシンの繊細な旨味、カメノコの力強い香ばしさ——。それぞれが和牛の新しい可能性を教えてくれる。
池袋・歌舞伎町で“赤身の真髄”を体験するなら、ぜひ黒5のシンタマを味わってください。

「焼肉 黒5」は池袋で創業して以来、変わらぬ味とこだわりを守り続けています。
黒5の店舗紹介|池袋と歌舞伎町に展開

店名:焼肉 黒5 本店
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目46−3 シーマ100ビル 1F
最寄駅:JR池袋駅西口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:30(L.O.23:30)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 池袋東口店
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目42−16 ニードビル 2F
最寄駅:JR池袋駅東口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 歌舞伎町
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1F
最寄駅:西武新宿駅 徒歩5分/新宿三丁目駅 徒歩7分
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.4:00)
定休日:年中無休
公式Instagram:@kuro5yakiniku