焼肉店のテーブルの上。極上の和牛を心ゆくまで堪能し、お腹も心も満たされてきた中盤から終盤戦。「そろそろ締めの一品をどうしようか」とメニューを開くとき、あなたの視線はどこに向かいますか?

冷麺でさっぱりと締めるのも最高ですし、石焼ビビンバでお焦げを楽しむのも捨てがたい。しかし、網の上の熱気とはまた違う、石鍋の中でグツグツと真っ赤に煮えたぎるあのスープの誘惑に抗えない方も多いはずです。そう、焼肉の影の主役とも言える旨辛スープ、「ユッケジャン」です。
立ち上る湯気とともに広がる、ごま油とニンニクの香ばしい匂い。一口飲めば、唐辛子の刺激的な辛さが舌をピリッと刺し、その直後に牛肉と野菜が溶け出した怒涛の「旨み」が押し寄せてくる。額にうっすらと汗をかきながら、ハフハフと具材を頬張るあの瞬間は、焼肉というエンターテインメントの完璧なクライマックスと言っても過言ではありません。
今回は、知っているようで意外と知らない「ユッケジャン」の奥深い魅力と、その美味しさの秘密を徹底解剖します。さらに、ある日厨房に起きた「鍋の革命」が生んだ究極のスープの裏話や、「あの味をどうしても自宅で食べたい!」という方に向けて、焼肉専門店の味をそのまま閉じ込めた魔法のアイテム「レトルトスープ」の素晴らしい世界をご紹介します。
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ユッケジャンとはどんなスープ?名前の由来と歴史

そもそも「ユッケジャン」とは、どのようなスープなのでしょうか。韓国料理のメニューには「ジャン」や「タン」のつくスープがたくさんあり、少しややこしいですよね。
韓国語で「ユク(肉)」は主に牛肉のことを指します。そして「ケジャン」とは、もともと犬肉を煮込んだ辛いスープのことを意味していました。しかし時代が経つにつれ、牛肉を使ったものが一般的になり、「牛肉(ユク)」で作った「ケジャン」ということで「ユッケジャン」と呼ばれるようになったと言われています。
古くから韓国では、暑い夏を乗り切るための滋養食として、あるいは大切なお客様をもてなす際の特別な料理として親しまれてきました。たくさんの具材を入れ、じっくりと時間をかけて煮込むユッケジャンは、ただ辛いだけのスープではなく、一杯の中に栄養と旨みがギュッと詰まった「ごちそうスープ」なのです。
ただ辛いだけじゃない。ユッケジャンの「旨み」を作る3つの要素
「辛いスープなら、キムチ鍋の素や豆板醤でお湯を割れば作れるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、本格的な焼肉店のユッケジャンは、ご家庭で簡単に再現できるような単純な味の構造をしていません。ユッケジャンが私たちの脳をこれほどまでに揺さぶるのには、3つの確固たる理由があります。
1. 厨房に革命を起こした「究極のボーンブロス(骨の出汁)」

ユッケジャンの美味しさを決定づける最大の要因、それは「ベースとなる出汁」です。水に調味料を溶かしてユッケジャンを作ることはありません。土台となるのは、牛の骨(ゲンコツ)などを何時間も強火で炊き上げて作る白濁したスープです。実は今、この牛骨スープはアメリカなどの欧米諸国で「ボーンブロス(骨の出汁)」と呼ばれ、空前のブームになっています。
長時間じっくり炊き出すことで、骨の中のコラーゲンやアミノ酸が溶け出し、腸内環境を整え、美肌や関節のケアに役立つ「飲む点滴」として、トップアスリートも愛飲しているほどなのです。
私たちが提供するスープのベースも、まさにこの「超濃厚ボーンブロス」です。実は今から約10年前、私たちの厨房にちょっとした革命が起きました。とある知人から「平和リーシング株式会社」の「圧力寸胴鍋」を紹介されたのです。

最初は半信半疑でしたが、牛のゲンコツと鶏の足をこの圧力寸胴鍋で仕込んでみたところ、厨房は騒ぎになりました。「これは…すごい…!」とスタッフ全員が驚愕したのです。高圧状態で調理することで、コラーゲンや旨み成分がしっかり溶け出し、従来の寸胴鍋では絶対に出せなかった「さらに深いコク」「とろみ感」「旨みの凝縮感」が生まれました。しかも、雑味がなく透明感のある澄んだ味わいだったのです。
まさに「鍋の革命」でした。以来、私たちはすべてのスープをこの圧力寸胴鍋で炊き上げるスタイルに変更しました。
過去には、コストや手間を省くために普通のスープに「コーヒー用のポーションミルク」を溶かして白くし、「コムタン」として提供しているお店を目撃したこともあります。「白ければお客さんは喜ぶ」というその言葉を聞いた時の唖然とした気持ちが、私たちの原点です。だからこそ、私たちは絶対に誤魔化さず、ベースとなる濃厚なボーンブロス作りに命を懸けています。この「圧倒的な旨みの土台」があるからこそ、大量の唐辛子を入れても味が壊れず、辛さの奥にまろやかなコクを感じる魔法のユッケジャンが完成するのです。
2. 旨みを倍増させる「和牛の端材」の存在

ユッケジャンのもう一つの主役が、スープの中にたっぷり入っている牛肉です。実はこれ、お店で上質な和牛のブロック肉を仕込み、成形する際に出る「切り落とし」や「端材」であることが多いのです。
商品としてお客様の網には乗せられない形のお肉であっても、その肉質は紛れもなく一級品の和牛。その和牛を特製のボーンブロスの中でじっくりと煮込むことで、和牛特有の上質な脂の甘みと強い肉の旨みがスープ全体に溶け出します。これが、市販のスープの素では絶対に真似できない、焼肉店ならではの贅沢な味わいを生み出しています。
3. 食感と香りを演出する「たっぷりの野菜」

そして忘れてはいけないのが、どんぶりを覆い尽くすほどの野菜たちです。豆もやし、ゼンマイ、長ネギ、ニラなど。
豆もやしのシャキシャキとした歯ごたえ、ゼンマイのキュッとした独特の食感、そして長ネギが煮込まれることで放つトロトロの甘み。これらの野菜は、スープに複雑な食感のリズムをもたらすだけでなく、野菜自身の水分と甘みが辛味をマイルドに中和する役割も果たしています。お肉のパンチと野菜の優しさが、一杯のどんぶりの中で見事な調和(ハーモニー)を奏でているのです。
似て非なる存在「カルビスープ」との違いとは?

焼肉店のスープメニューで、ユッケジャンの隣によく並んでいるのが「カルビスープ」です。見た目が同じように真っ赤なので、「どちらを頼むべきか迷う」というお悩みをよく耳にします。
実はこの2つ、似ているようで性格がまったく異なります。
ユッケジャンは先ほどお話しした通り、細かくした牛肉とたっぷりの野菜を、辛味噌(コチュジャンや粉唐辛子)で炒めてから濃厚なボーンブロスを注ぎ、全体の一体感を楽しむ「旨辛」の代表格です。
一方のカルビスープは、骨付きカルビ(または大きめにカットしたバラ肉)をメインの具材とし、そのお肉自体がホロホロに崩れるまで煮込んだスープです。野菜よりも「肉の塊」を楽しむ要素が強く、辛さよりもお肉の脂の甘みがダイレクトに伝わってくるのが特徴です。
野菜のシャキシャキ感と辛味のパンチを味わいたい時はユッケジャン、大きなお肉にかぶりつき、濃厚な脂のコクに溺れたい時はカルビスープ。その日の気分でお好みを選んでみてください。
無性に食べたい!でも家で作れないユッケジャンのジレンマ
さて、ここまでユッケジャンの魅力をお話ししてくると、無性にあの旨辛スープが飲みたくなってきたのではないでしょうか。焼肉の締めではなく、ふとした平日の夜や、休日のランチに「あー、熱々のユッケジャンにご飯を入れてかき込みたい!」という衝動に駆られることがあります。
しかし、ここで私たちは大きな壁にぶつかります。ユッケジャンは、家庭で作るにはあまりにもハードルが高い料理なのです。
スーパーで手に入る鶏ガラスープの素や味噌を駆使しても、圧力寸胴鍋で極限まで旨みを抽出したあの「究極のボーンブロス」のコクを出すことは不可能です。本格的な味を目指して牛のゲンコツを買ってくれば、今度はとんでもない時間と光熱費がかかってしまいます。何種類ものナムルを用意するのも一苦労です。
「食べたいけれど、作れない」。このジレンマを抱え、結局はカップラーメンの辛い味で妥協してしまった経験は、きっと誰にでもあるはずです。
プロの味をそのまま食卓へ。ユッケジャンは「レトルト」が正解
そんな「自宅で本格ユッケジャンを食べたい」という切実な悩みを解決する最高の手段。それが、焼肉専門店が本気で作った「レトルトスープ」を活用することです。
「えっ、レトルト?本当に美味しいの?」と疑う方もいるかもしれません。しかし、現代のレトルト加工技術と、私たちの圧力寸胴鍋から生まれるスープの相性は抜群なのです。
こだわり抜いた焼肉店が監修・製造するレトルトスープは、お店で提供しているあの「濃厚ボーンブロス」をベースにしたスープを特殊なパッケージに封入し、高圧加熱殺菌を行っています。これにより、長期保存が可能になりながらも、牛骨スープの深いコク、和牛の旨み、野菜の食感が見事に閉じ込められています。

疲れて帰ってきた平日の夜。お湯で数分温めるか、器に移して電子レンジでチンするだけ。たったそれだけの手間で、食卓が一瞬にして高級焼肉店のテーブルへと早変わりします。この圧倒的なコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスは、一度経験すると手放せなくなるほどの魅力を持っています。
自宅だからこそできる!レトルトユッケジャンの絶品アレンジ術
レトルトのユッケジャンスープを手に入れたら、そのまま飲むのももちろん最高ですが、自宅ならではの「やりたい放題のアレンジ」を楽しめるのも大きなメリットです。ここでは、レトルトパックのポテンシャルを極限まで引き出す、おすすめの食べ方をご紹介します。
王道の極み「半熟卵ユッケジャンクッパ」

温めたユッケジャンスープを、どんぶりに盛ったほかほかの白ご飯の上にたっぷりとかけます。これだけでも立派なユッケジャンクッパですが、ここに「温泉卵」または「落とし卵」を一つ乗せてみてください。
スプーンで卵を崩し、とろりとした黄身を濃厚なボーンブロスとご飯に絡めて一口。唐辛子の尖った辛味が卵のまろやかさで優しく包み込まれ、言葉を失うほどの美味しさです。お店では気恥ずかしくてできない「どんぶりを持ち上げて最後の一滴までかき込む」という至福の行為も、自宅なら誰の目も気にせず楽しめます。
すすり心地がたまらない「旨辛ユッケジャンうどん」

冷凍うどんをサッと茹でて器に入れ、そこに熱々のユッケジャンスープを注ぎます。コラーゲンたっぷりのスープと辛味がうどんの麺にしっかりと絡みつき、あっという間に本格的な旨辛麺の完成です。
お好みでごま油をひと回し垂らし、白ごまを振れば香ばしさがさらにアップ。休日のランチや、お酒を飲んだ後の締めの一杯として、これ以上ないほど優秀なメニューになります。
マイルドな背徳感「とろけるチーズ・ユッケジャン」

「辛いものは好きだけど、激辛はちょっと苦手」という方におすすめなのが、チーズのトッピングです。温めたスープに、ピザ用のとろけるチーズをひとつかみ入れてみてください。
熱でとろとろに溶けたチーズが具材に絡みつき、スープに強烈なコクとミルキーな甘みをプラスしてくれます。お餅(トック)を一緒に入れれば、韓国の屋台メニューのようなジャンクで背徳的な味わいに。ビールやハイボールとの相性も抜群です。
まとめ:ユッケジャンで日常に「旨辛」のスパイスを
焼肉店の知恵と技術、圧力鍋の革命、そして素材の旨みが丼一つに結集したスープ、ユッケジャン。その奥深い魅力と、自宅で楽しむためのレトルト活用法はお楽しみいただけたでしょうか。
お店で極上の和牛の後に味わうユッケジャンは格別です。しかし、忙しい日常の中でふと訪れる「あの味が食べたい」という衝動を、レトルトスープという形で満たすのもまた、現代ならではの賢く贅沢な楽しみ方と言えるでしょう。
次の週末はぜひ焼肉店で本格的な一杯を。そして平日の夜は、ストックしておいたレトルトで至福のひとときを。あなたのライフスタイルに合わせて、素晴らしい「旨辛ライフ」を楽しんでみてください。
黒5が誇る、魂のスープと極上のお肉たち
黒5でご提供しているスープ類は、すべて自家製の牛骨スープを土台としています。圧力寸胴鍋の力で旨みとコラーゲンを限界まで引き出したこのボーンブロスこそ、当店が誇るこだわりの結晶です。
当然ながら、メインとなる最高品質の和牛にも並々ならぬ情熱を注いでいます。選び抜いたお肉の美味しさを120%味わっていただくため、備長炭の火加減を見極めながら、スタッフがお客様の目の前で一枚ずつ丁寧に焼き上げる「フルアテンドスタイル」を貫いております。
極上のお肉と、時間と情熱を煮詰めた至高のスープ。皆様の心と胃袋を満たす準備をしてお待ちしております。

「焼肉黒5」は新宿歌舞伎町と池袋西口と池袋東口に店舗を構える焼肉店です。2008年の創業以来、和牛の質、炭火焼き、そしてスタッフが全て焼き上げるスタイルにこだわり、池袋の“カジュアル和牛焼肉”の先駆けとして支持されています。
黒5の店舗紹介|池袋と歌舞伎町に展開

店名:焼肉 黒5 本店
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目46−3 シーマ100ビル 1F
最寄駅:JR池袋駅西口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 池袋東口店
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目42−16 ニードビル 2F
最寄駅:JR池袋駅東口 徒歩5分
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:年中無休
店名:焼肉 黒5 歌舞伎町
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-21-4 三経ビル1F
最寄駅:西武新宿駅 徒歩5分/新宿三丁目駅 徒歩7分
営業時間:18:00~翌5:00(L.O.4:00)
定休日:年中無休
公式Instagram:@kuro5yakiniku

